変わり玉記録帳

日記・文章を載せる場所。個人文章道場も兼ねる。脳みそ断片保管庫宇宙本部。

失恋を記録していく② 職について

これもまたすぐになくなってしまう感情かもしれないけれど、いますっごく自由。比喩でなく肩が軽い。

 


話のネタと銘打って、相手に生活を報告していた私も私なんだけど、どうせ仕事探してる最中なんだから、なにもない日は塞ぎ込んで一日中寝てたって罪はない。

 


仕事だって「早く正社員での働き口を見つけてくれるといいな~~」というオーラをビンビンに感じ取っていながら、あれこれ考えるのは結構なストレスだったんだなと感じている。

 


別にすぐさま会社に籍を置かなくても(裕福ではないで余裕は決してありませんが)、いまの就活が終わったら3ヶ月くらい様子を見てもいいのでは?  と思えるようになった。

 


友人にアドバイスを求めることはこれからもあるにしろ、やっぱりどこか離れてほしくないから出来るだけ意を汲んだ決断をしよう、という思考回路でもって動いていたことに気がついた。

 


言うことを聞かない、人の忠告を求めるくせに結局自分のやりたいことを通す、というクソわがまま人間であることを忘れていた。

 


体調が良くなってきて家事をこなせるようになってきたからかもしれないけど、身体を覆っていたものがカピカピ剥がれ落ちていく感じである。

 


寂しくもあるけど、今日クラゲの画像を送ってなんかスッキリした。

なんかの機会に酒でも飲んで、結婚するときには教えてほしいなー、くらいの熱量。

 


私の人生に深く立ち入っていてほしいと言う感情が薄れつつある。毎日実感する。

 


私は自堕落で、気を抜くとすぐ太るし、許される限り眠っているし、予定なんかうまく立てられた試しがない。遅刻の常習で、すぐナーバスになる。

 


かと思えば、やりたいことにならいくらでも時間つぎ込むし、感情フルスロットルで正面突破しにいこうとするし、ずるくもなる。やりたいことなのにうざったいほど悩む。

 


「望まれる"いい人"」「きちんとしている人」でいる理由がなくなった感じだ。とかく臆病で、捨てられることやぶつかること、気に入らない、要らないと言われることを怖がる。

しかも近い人のパワーとか思惑に影響されやすいタチなので、時間をかけて己をカスタマイズしていたのだと思う。

 


たしかに、向こうの

「理解のある場で正社員として細く長く勤められれば、昇給も見込めるとなおいいよね」

という言葉を完全に忘れましたか?  と言われたらノーで、むしろこの先ずっと覚えていると思う。安定と昇給。出来心で入れたタトゥーのように、自傷で抉った傷痕のように残るだろう。

 


私の仕事の探し方がよくないのかもしれない。それはちょっと心当たりがある。

ハローワークは利用したことがあるけれど、とてもひとりで暮らしていける額は稼げない。

だから求人を見ているだけだが、早め早めにがっつり転職エージェントを頼るべきだったかもしれない。

 


でも若者向けの就労施設にも行ったし、根本がダメなのかもと「まずは挨拶から」みたいな就活講座にも行った。後輩の紹介してくれた新卒向けエージェントに既卒なのに話をしてみたこともあった。就活がうまくいかない人向けのアドバイザーに自分の状況を説明してたらい回しにされたこともあった。

 


だから「そんなユートピアはない」という旨をちょっと語気は強かったけれどもっと優しい言葉で伝えるしかなかった。

 


でも本当はめちゃくちゃ暴れたくてぶん殴りたくて号泣しそうだったのを「いままで理解のある接し方をしていてくれたから」という、繋がっているようで繋がっていない理由で抑え込んでやめた。

 


恋は盲目、上手なたとえだ。

 


基本的に人前では落ち着いていて、でも時々節度を持ってはしゃいで、昔そうだったようにたまに小言をいって、程よくだらしないけれど自分を律するように動いてというのが「見せていく私」であった。

 


……人として当たり前の行為ではあるんだけど、自然な振る舞いではなかったし、みんなそれぞれの場に応じた振る舞いを選択して生き延びているのは明らかだけど「波風立てない」がモットーになってしまっていたし、それが正しくて誇らしいことだと思っていた。

 


「私たちは問題なく人間関係を作り上げて、何かあれば向き合って話し合い、仲良くやっています」

 


ちゃんちゃらおかしなことだ、絶対に向こうもいま頃、自分がなにかを押しとどめていたことに気がついていると思う。

 


「ひとりでお金を稼ぐことを第一に考えて生きていく」

 


本当かいな。

「気になった人ができたときに別れるのが筋で妥当だと思う」と言ったのは誰だったっけ。

 


私はすでにかなりの期間、自分がキープであったことを疑っているので、将来を見据えることのできる本命さんとよろしくやってくれ。

 

 

私はまだまだ寂しさと共存しながら、芽生えてきた疑いの気持ちも認めながらどうにかしていく所存。