変わり玉記録帳

日記・文章を載せる場所。個人文章道場も兼ねる。脳みそ断片保管庫宇宙本部。

最弱ライター、泣きに泣いて数日寝込む

※読み返したら誤字脱字他が結構ひどかったのでちょっとずつ直しました。

 

最弱フリーランスライター(フリーター)として動き出してから、約1週間が経過した。

かなり長い1週間だったし、かなりツライ(いまもめちゃめちゃにツライ)1週間だった。

 

ライティングをするバイトと並行して進めているからか、一日中ずっと書くことしか考えられていない。

 

とにかく経験を積まなきゃ、と様々なジャンルの案件を受けたら、なかなか筆が進まない案件も出てきてしまい、なるべく速筆をアピールしたい私としては焦ってしまう。

 

それにあるジャンルでは、どうにも相手が求めているように書けず、再々納品、なんてこともあった。

 

みんなから見ればおままごとだと思うかもしれないけれど、私が今すぐ武器にできるものは文章構成能力とブランクのある塾講師としての経験ぐらいなのでかなり必死である。

 

私は日本人の平均より、文章構成は得意かもしれない。

 

でも、想像力がない。

 

人が共感できる、心を揺さぶられるものを描くのがとても下手だ。

もっと言うと記事の向こう側にいる読み手のニーズを掴めないのだ。

もやもやとした部分を言葉にする。欲しい情報をわかりやすく提供する。

そんな仕事なのに。

 

これは昔から人間関係においてもコンプレックスになってしまっている部分である。

 

自分の気持ちが先行してしまって、人の気持ちがわからない。考えても見当違い。

他人の立場に立てない、人の心に寄り添えない。

 

想像力や共感力に加え発想力も乏しいので「こうすれば私でも人の求めるものを理解できるのでは」という案も思いつかない。

 

先日(この媒体ならすぐに要領を掴めるだろ)と舐めてかかった媒体のFBで、直接ではないけれど、そこに通ずる部分をズバズバ指摘された。

 

舐めてかかった分そのショックは大きかった。

 

バイトの帰りに添削された文面を見た私は軽くパニックになった。

衝撃と絶望、刺激されたコンプレックスに頭を支配されて、通勤路で迷子になって、乗る電車を間違え、いつもの2倍の時間をかけてやっと家に帰った。

 

家についてホッとしたのか、ぼたぼた涙が落ちてきてわんわん泣いた。近所迷惑になるんじゃないかと思ったけど気にしていられなかった。悔しくて悲しくて恥ずかしくてやるせなくて、声を上げて泣いた。布団に包まった。

 

大泣きしながら「陽気で明るく」というオーダーが入っているために、こちらの心情とは裏腹にバカ高いテンションで書かれた文章に修正をかけた。

 

それでも落ち着くことはなくて、友達に泣きながら電話を掛けた。

翌日に大事な用があるにもかかわらず、話を聞き意見を述べ、受け止めてくれた友達は優しかった。

 

「やっぱり私には無理なんだ」

「逃げ続けてきたことからついに逃げられなくなった」

 

私は高校生くらいから文章創作に興味を持っていた。

しかし、たまたま私の通っていた高校にはアーティスト気質な人が多かった。

みんな書かせればそれなりに、いや、かなり面白く読み応えのある文章を書けたのだ。

少なくとも、私が筆を執る前に筆を折るには十分なだけのセンスの持ち主が、ゴロゴロいたのである。

 

それに、そのころにはもう自分に書く才能、創作する才能、相手の心に踏み入っていくような、洞察力、共感力、発想力、想像力。

とにかくモノを作る人が持ち合わせていないとならない、様々なものの機微を察する力が致命的にないことに気が付いていた。

 

レポートみたいに無機質で説明的な文章しか書けない。

 

そういった昔に諦めたこと、多感な時期に鍛えてこなかった部分への後悔も相まって、苦しくて悔しくておいおい泣いて、くらくらして、PCに向かう気力も失せて、ベッドから起き上がるのがしんどく、しまいには寝込んだ。

 

なに一丁前に文豪みたいな真似してんだよ、とは思う。

 

しかしこればかりはマニュアルやライティングに関する本を読んでもすぐにはどうにもできない。

めげてもめげても書き続けて、リアクションから少しずつ感覚を掴んで変わっていくものなのだろう。

 

そう結論付けている一方で、すっかりしょげ返ってパソコンには向かえなくなっていた。

 

うじうじした自分への苛立ちと、「すぐには変わらない」「お前には人の気持ちがわからない」「想像力がない」という頭の中をぐるぐる回る誰のものともつかない声に動揺しまくって、泣いて寝込んでいたのだ。

 

幸いそれで締切を飛ばしたりバイトを休んだりすることはなかったけれど、私的な用事で急ぎでないものはキャンセルしたし、しばらくしんどい思いをすると思う。

 

そんな感じで日々壁にぶつかっているが、先ほど風呂に入っているときに

(せめてツラさを軽減できるものはないか)

と考えた。

 

 

いまは生活に、家事、書くこと、最低限の人付き合いしか存在しない。

それに「実績を積む」という言葉に支配されて、明確な目標を設定していなかった。

 

ゴールも、その先にあるご褒美もなければ気分転換もないことに気が付いた。

 

そりゃ1週間で寝込むほど摩耗するわ。

 

小目標として3月中に「固定のお客様を作ること」を設定した。

そのための実績づくりである。そのためのライティングの勉強である。自分を売り込みにいくため。

 

気分転換として、筋トレ。

ダイエットも兼ねるし、多分書き物をするときと筋肉を鍛えているときでは使っている脳の部分が違う気がする。

たまにヒトカラや銭湯も利用したい。あとはTSUTAYAで借りてきて映画も観よう。

 

そしてご褒美だが、夏にゼミの先生に会いに行こうと思う。

毎年初夏に出身ゼミ関係者が集まる講座がある。厚かましくもそこに来ている先生方と一緒に先生の別荘に乗り込んでやろう、という魂胆だ。

 

会いに行くからには手ぶらという訳にはいかない。会えた時に「いま私はこういう生活をしています」と言えるだけのなにかがないといけない。

余裕があればレポートも書いて持っていきたい。

 

ついさっき思いついたことなので、そう上手くは回っていかないと思うが、健やかに闘志を燃やすための工夫や作戦を立てずに走り出してしまったのは迂闊で猪突猛進型の私らしい失敗だ。

 

長期的な課題と、直近でクリアしていかないといけないもの、憧れとして見つめるもの、それらを混同しないように次の週は過ごしたいと思う。

 

ただ、どれだけ腕が上がっても、私はしょっちゅういろんなことに感情を振り回されて、暴れる心とともに、泣きながらPCに向かうんだろうな、という事だけはたった1週間でもなんとなく想像できてしまった。

 

ちなみに、本名以外の名義をどうするか問題はまだ解決していない。

どうしてくれよう、この珍名。