可愛い大博覧会
今、私の両耳には合計21個ピアスの穴がある。
「さすがに開け過ぎじゃね?」と思うも、やってしまったものはしょうがないし、実のところさして後悔もしていない。だって可愛いんだもん、私の耳。
人にピアスホールの多さを指摘されると、(ぎゃー、もう20代を折り返す歳なのに捻くれた高校生みたいなことしてごめんなさいー!)と恥ずかしくなることもある。
まだ穴が安定していなくて、かさぶたができているのもカッコいいとはいえないな、とも思う。
職場では自傷行為なんてからかわれている(私の職場にはデリカシーなんてものはない)。
最近は目立たないところにこっそり入れるタトゥーにも惹かれているけれど、自分で消せないし、お金がかかるし、銭湯に行けなくなるのは嫌だからやめておく。でもそういった面倒がなかったら、本当に目立たないところに華奢な線で自分の名前を入れてみたい。
可愛くなり方なんて人それぞれで、何を可愛いと思うかなんてもっと人それぞれで、たまたま私の場合はそれが「自分で開けたピアス」だっただけなんだと思う。
みんなの譲れない可愛いを打ち明けあう会を、こたつかなんかを囲んでできたらサイコーだよね。
物じゃなくても、「私」を「わたし」と表記することが最高に可愛いとか、そういうさりげないやつ。