どうか私に水をくれ
頭の体操を思いついた。
・シャンプーのノズル上部にはデコボコの印がある
・コンディショナーには何もない
・ボディソープには容器側面にデコボコの印がある
(各社違いはあるけど大体こんな感じ)
このように品物別に印の有無と位置を変えた理由について、自分なりの考えを述べよ。
ユニバーサルデザイン、目の悪い人向けの配慮なんだけどね(私も現にお世話になっているし)。
おかげさまで色の似ているボトルでも、よっぽどぼーっとしていない限り、視界がぼやぼやでもテキパキと体を洗浄できる。
本当の理由はこれから調べるけど、一応「私なりの答え」はあるので答え合わせをしようと思う、気が向けば。
しかし浴室とは恐ろしい場所で、何かを閃いても、すぐその場で記録できないくせに、泡立ち弾ける泡のごとく、ぽこぽこ様々なことが浮かんでくる。
しかしうかうかしていると、キラリと透き通る思考の粒は、湯船の底に沈んで見つけ出せなくなくなってしまう。閃きの泡はぐずぐず崩れながら排水口にまっすぐ向かっていく。
掬いだそうとして、必死に手を突っ込んでかき回すと、流れに乗って余計にどんどん遠くにいってしまう。
私は水と相性がいいようで、浴室・洗濯・食器洗いなど、水回りの諸々を済ませているとき頭が柔らかくなる傾向にある。
しかし問題は、頭を洗っているときやジャブジャブと洗い物をしているときは、彗星のように脳裡を掠めていったキラリを、メモに残すことがかなり困難であるということである。
ついさっきも何かハッとするものがあったのにもう頭の中にはもやとしか残ってなくて、何かお風呂について考えれば思い出せるか、とここまでダラダラと続けた。
しかしやっぱり何もビビッとくるものは見つからないので、お風呂パワー、おそるべしといったところである。