変わり玉記録帳

日記・文章を載せる場所。個人文章道場も兼ねる。脳みそ断片保管庫宇宙本部。

うららかな日に生まれし君と「一番可愛いサボテン」 その2

前回のあらすじ:「プレゼントあみだくじ」まで用意して、誕生日を盛り上げるつもりが、当日こちらのメンタルがダウンしてしまい、祝うはずが逆にケアをされてしまいます。拗らせブス乙女は、半べそで「一番可愛いサボテン」をあげます、と最高にダサいセリフを口走る……!

 

実は、プレゼントは事前に決めてありました。なんとなく入ったお店で、「これいい匂い……」と呟いていたユニセックスの香水と、あみだくじで当てた、くじらのTシャツです。どちらもお取り置きしておいたので、入手は簡単です。

※あみだくじにしたのは、悩みに悩んで3枚に絞ったTシャツの中で、ベストなものが選びきれなかったので、いろいろな組み合わせを作ってくじにしたのでした。「プレゼントなし」という選択肢も作りました。

 

問題は「一番可愛いサボテン」です。Sさんの誕生日があった週末に、一緒に過ごす約束をしていたので、それまでに見つけなくてはなりません。

 

ここまで来るともうわかると思いますが、私は「プレゼント」に対する、並々ならぬこだわりがあります。公式や英単語は覚えられないのに、些細な会話や、感情、行動の記憶には幾許かの自信があります。おそらく、エピソード記憶というものに類するのだと思うのですが、女性は大体得意らしいですね。それを駆使して、今までのやり取りを頼りに、一番喜ばれそうなものを贈ります。ただ、あまりにもプレゼントすることが好きすぎて、あげ過ぎてしまうのが欠点です。品が多いと、相手はプレッシャーに感じてしまいますしね。

 

そもそも何をもって「可愛い」とするか。そこも大事なポイントです。しかし、あれこれ思いを巡らせているうちに、3つ「可愛い」の条件が浮かんだので、それを基準にサボテンたちを選抜していくことにしました。

 

ある企業の選考終了後、花屋、雑貨屋巡りです。雑貨屋さんのサボテンたちは、扱われ方が雑でちょっと可哀想でした。スタッフさん、お花のプロではないから仕方ないか。あっちをうろうろ、こっちをうろうろ。駅ナカって結構お花屋さんがあるのですね。明るい色のブーケが、たくさん店頭に並んだお店に、「一番可愛い」それはいました。

 

次回、ついに完結。3つのサボテンの条件、そして拗らせお手紙の内容とは……!