ひそひそ話をしていると廊下に立たされるよ
私がこんなことを全世界に発信している中、「5日、動物園いこうか」と連絡が来ていました。神様、なぜこのタイミングで私めに幸いをもたらすのですか。これも試練なのですか。
Sさん、本当は動物園が苦手です。臭いから。対して私は水族館や動物園が大好きです。動く図鑑、素敵、って思ってしまいます。臭いけど。
本当に半分は優しさでできている、バファリンのような男性なので、短い期間ですが丸々2年間のお付き合いの内、水族館に4回、動物園に1回出かけてくれました。「空いている水族館は意外と楽しめるし、生き物、可愛い。それに想像以上に生臭くない。」とのこと。お気に入りの生き物もできたようで、こちらもその様を見ていられるのは、とても喜ばしいと思っています。
最初は、互いの共通点がなさ過ぎる、かつ、知り合いに会うことを絶対に避けなければいけない理由もあったので、変な岬に行ってくたくたになったり、いかにもカップルが行きそうなところは避けて、なぜか私の大学に行ったりしていたのですが、今では街へ出て買い物をしたり、お茶したりできるようになりました。
お気に入りのTシャツ屋さんに連れて行ったり、美味しいあんみつやアイスクリームの店を教えたり。
そんなのんびりしたお付き合いをしています。昼から集合なのに夕方には疲れて「仮眠タイム」と称してチェーンのカフェで寝ています。
今まではこちらがお出かけ先を提案することが多かったのですが、私も本来、休みの日は眠りこけているタイプの人間。そろそろネタも尽きてきました。
だから、きっと今回は苦手だけど、楽しめそうな行き先を絞り出してくれたのでしょう。
私はどうすればいいんでしょうか。取りあえずSさんの家の方角を向いて拝んでみました。「ケモノ臭いし、混みますよ?」という言葉と、別の候補を用意しよう。そうしよう。
本当は「乙女の密告」というタイトルにしようかと思いましたが、同じ名前の小説があるのでやめました。
本当に関係が終わってしまったとき、この記事たちはどうするんだろう。頭の中お花畑モードの内容を乙女はどう受け止めるのか。ここまで公開してしまっている以上、その辺もどうにかしないといけない。乙女はどう後始末をするのでしょうと、明るい記事を書けば書くほど不安になるのでした。
ちなみにこの平坦→盛り上がり→下降の構成はちょっとキーツの詩の構成に似ています。似せてはいないよ、ふふ。