変わり玉記録帳

日記・文章を載せる場所。個人文章道場も兼ねる。脳みそ断片保管庫宇宙本部。

真夜中、ヒトカラでの奇行

私の数少ない趣味、一人カラオケ

昨日も最寄りのカラオケ店で深夜フリータイムを使い切り、56曲歌ってきた。

とにかくカラオケ大好きマンなので2次会がカラオケともなればテンション爆上がりである。


そういうと、さぞ歌がうまいのだろう、と思われがちだがそんなことはない。


いや、嘘です。

正直褒められることはある。

が、その度に全力で否定しているのだ。なぜなら……

 


致命的に音程が取れない。

 

 

昔、バイト仲間と採点機能を使って勝負をしたことがあった。勝ったらドリンク代奢ってもらえるとかだったかな。

「歌える組」として認識されていた私にマイクが回ってくる。私もまあ乗り切れるだろうし下手したら勝てるのでは??? なんて調子に乗っていた。

しかし、私の声が音程のバーに乗ることはなかった。常に微妙に音を外したまま曲が終わってしまい平均点を大きく下回る60点台を記録、断トツで最下位。その後何回か繰り返したが結果は変わらず。


いっそからかってほしかったのに、いつもの「歌える組」ポジションのせいで場がざわついて終わった。

「え? 普通に歌ってましたよね?」

「○○さんの歌として成立してるってことか?」

「音うまく拾ってないのかな……」

考察まではじまってしまう。

やめてくれ。私の歌として成立するわけあるかよ、これは紛れもなくYUKIの「星屑サンセット」だよ。


周りも今まで褒めてきてしまった手前、野次も飛ばせずイジりもせず変な空気のままその日は終わった。


そして話はヒトカラに戻る。


歌うことは好きなのに、ハイパー音痴だということが発覚してしまった。よし、ヒトカラでは音を取る練習をしよう。


採点機能を使って歌詞と音の高低を追う。追うけど……。全っ然音程バーどおりに歌えない。

歌詞を見ると音程を見逃し、音程を追うと肝心な曲に注意がいかなくなる。曲に耳を済ませると歌詞が出ない。


つまり、①曲を聴きながら②歌詞を見て③音程バーを確認して歌う、ができないのだ。


どうしようもないじゃないか……と思い肩を落としたがある事に思い当たった。


私は使う道具が2つ以上あるスポーツができない。


高校時代ギリギリのレベルでやっていたバスケは道具(ボール)が1個なのでなんとかなった。

ただし体育の授業でやった、テニス・バドミントン・ソフトボールはラケットやバットにボールを当てられず、バドミントンの授業に至っては私専用のサーブ練習エリアが設けられるくらい「お察し」だったのだ。


となれば、歌う時にも動作を1個に絞れれば少しはマシになるはず。ただ、歌は歌うものなので必然的に声を出す事のみに集中することになる。


なるべく歌詞や音程バーを見ないように歌ってみるが、チョロチョロ視界に入ってくるのでさして状況は変わらなかった。


邪魔なものを遮りつつ、音程の正しさを確認したい……。

 

 

目をつぶればいいんだ!!!!!

 

 

なんで気がつかなかったんだろう。超原始的かつ確実な方法。

歌詞はちょいちょい目を開けてチラ見。音程バーを追うのはスマホのカメラに任せた。

その結果がこちらである。


宇多田ヒカルの「嘘みたいな I Love You」

もしかしたら歌いやすい曲なのかもしれない。でも本当に嘘みたいにピタッと音程が取れている……。ワーオ。

 ※本当は点数ビフォー・アフターやりたかったんだけどJOYSOUNDの採点のやり方がわからなかった。これはリモコンから設定できるガイドテロップってやつです


そこからは、目をつぶってカメラを頭上に掲げながらマイクを握る、なんとも妙な格好で歌い続けた。「目つぶり法」恐るべし。なにより確認して「ウオーー! 音そんなにはずれてないスゲーー!!」って1人で盛り上がるのが楽しい。

 

どう見たって奇行なので、ヒトカラならではの楽しみ方だなと思う。さらにヒトカラの良さを見出してしまった、こりゃまいった。

1曲目音程ガタガタ→2曲目バッチリっていう持ち芸にでもしようかな。

 

皆さま、私が目をつぶって歌い出してもどうか嫌ったり気持ち悪がったりしないでください。優しい気持ちで見守ってください。それができないなら遠慮なしで派手にいじり倒してください。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 


もうひとつの証拠としてもう一個動画貼っとくね。クソ長い上にこっちも音声がないので寝落ちするのに最適です。最後らへんの「アァァアアァア〜〜」みたいな部分、我ながらすごいと思った。宇多田ヒカルの「Be My Last」だよ。ヒッキー大好き。