「春の絵画 -こいびとのはなしー」 書き書き秘話
おそらくこれを見ているのは、中高大の友人の中でもごく少数だと思うのですが、
これは、95%くらいノンフィクションです。本当です。
文字数の都合上パニックになって高校の友人Kちゃん(歌の人)に電話したことが端折られてるくらいです。
すごいだろ、少女漫画みたいだろ。初めてお付き合いする相手と両想いだなんて、「この人で今まで分の男運使い果たしたな……。」と本気で思いました。
ただやっぱり実際はそれこそ絵のようにきれいなものではなく、落ち合った瞬間にお互い緊張と恥ずかしさのあまり奇行にはしっていました。
Sさん:意味もなく眼鏡を草むらにぶん投げる(その後必死で捜索)
私:自分の飲んでいたお茶をその辺にまき散らす
※今後お付き合いしている人のことは「Sさん」と表記します
「えっ……眼鏡はずすってことは、ねぇ、そういうこと、あったんじゃ…」
ありません。ゲスの勘繰りはやめましょう。
私たちはウルトラスーパー奥手ピープルなので普通に物にあたっただけです。
Sさんなんかタクシー降りてから走ってきたようで、なんかゼーハーしてたし。
そこからは歩いてお互いの家の方向に向かうのですが、私も途中で両眼コンタクトなくしました。
でも歩いて歩いて朝が来て、別れるときにした握手の少し乾燥した手が小さいながらも、きちんと男の人の形をしていたことと、食べられそうなくらいやわらかな空の水色は今でもはっきり覚えています。
さてまだ2年前のエイプリルフールを謳歌している私達。
Sさんはものすごく賢いけど、すこし変な人です。物事や行為の意味をとても大切にしてくれる人です。だめなことはだめ。態度や行動でいろいろ伝えてくれます。見た目より情に厚く、心が広くて、話が面白い人です。ネタが豊富。私がいいことをすると嬉しそうにしてくれます。インドア。飼い猫を触らせてくれる。決めたら頑張り屋。静かなストイック。このあたりがぱっと浮かぶ紹介と、「お気に入りポイント」です。
たまにわざと悩ませるようなことを投げてくる。洋服が日曜日のお父さんみたい。デリカシーがなくて口下手。多分精神面でかっこつけ気質。たまにめちゃくちゃ頑固。おそらく私の言動を分析して脳内の「扱い方マニュアル」を日々アップデートしてる。夜更かしに厳しい。この辺は「ちょっとむっとするポイント」です。
私は負けず嫌いなので、相手がだれであろうと、ないものを持ってるとちょっと嫉妬しちゃうタチです。だからめらめらと嫉妬心を燃やしていることもしょっちゅうあります。でもすごく尊敬していますよ。いつもありがとうございます、Sさん。
おのろけ・おのろけ
さて、今日は(もう昨日か)Sさんお誕生日です。「変わり玉記録帳」と偶然にもお揃いです。次に会うときには、あれとあれと、私が見つけた中で一番可愛いサボテンをあげます。
この偶然が嫌な思い出にならなきゃいいけれど……。
始まりがあれば終わりもあって、時間が経てば人も変わって。
「来るときは来る」と覚悟の上。
心配性であほな私は、いつも壮大なエイプリルフールのネタばらしに備えているのでした。
運、使い果たしちゃったしね!